働き方改革 副業をしなければ生活できない!?

みなさん、副業の方は好調ですか?

 

「働き方改革」という、労働者にとってさらに厳しい秩序の到来によって、健康を害するほどの長時間労働をせざるを得ないくなった今日。

 

「労働時間を減らすことで、家庭を大事にする時間を作ってくださいね。」という、謎のキャッチフレーズと、「副業して給料の不足分は自分で補え!」という、アメとムチにすらなっていない矛盾を突き付けられ困惑していることと思います。

 

要は、「今まで以上に効率のいい働き方をして会社での生産性はさげないでね♡ 5時に退社したらそのまま居酒屋でバイトするか、工場で深夜勤務してね♡」と、とてもやさしい悪魔のささやきをしてくれています。

 

これで、どうして過労死や過労自殺がなくなると思ったのか不思議です。

 

むしろ、増えます。

 

でも、いざとなったら企業は、バイトしているほうの会社に長時間労働の責任を押し付けられるので、メリットが大きいのでしょう。

 

本当にうまくできている「働き方改革」。本当は、「働かせかた改革」なのでしょうか?

 

それとも、「もっと労働者階級の人間を酷使して、骨の髄まで搾り取ろうキャンペーン」か。

 

どちらにしても、これから国民のほとんどが本業以外に何かしらの収入源を持たなければ、生活していけない時代が来ようとしているのです。

 

本業と副業を上手に選べば、相乗効果をもたらす

人員が不足している業界はたくさんあります。

 

どんな業種であっても、大抵はたくさんの求人がかかっています。

 

確かに副業をすることで自分の自由な時間は減りますが、長期的に見たときにお金以外にも得られるものがあるのではないでしょうか?

 

他の業界の在り様だったり、毎日ひとが寝静まる頃に働きだす精神力とか、今までの当たり前の生活のありがたさや、睡眠の大切さなど、常軌を逸した行動をしなければ気付けないことです。

 

インターネットでの偏った経験論を鵜呑みにして、実際に働く前からブラックバイトやブラック企業というタレコミにより、行動できなくなっている人も多いのではないでしょうか?

 

どんな仕事でも辛いことがあるのは当たり前で、それをどこまで許容できるかは個人差があります。

 

内向的な人が接客業を選べば毎日がストレスの連続ですし、何年も勉学に励んできた人が体力の必要な新聞配達や警備員、引っ越し業者を選べば筋肉痛になり疲労が蓄積していくのは当たり前のことです。

 

副業だからこそ、自分の特性にあった仕事を選んでストレスを最小限に抑える必要があります。

 

また別の考え方として、普段の本業で不足していることを補うというものもあります。

 

たとえば、本業のほうがデスクワーク中心であれば、副業には軽く体を動かせる仕事を選ぶという方法があります。

 

新聞配達や引っ越し業者のアルバイトは、身体や精神力を鍛えることができてお金ももらえます。

 

身体を動かしていると余計なことを考えなくて済むので、普段使っている脳の部分を休ませることができますし、体力もついて逆に体調を崩しにくくなります。

 

何より、身体を動かすことは脳の働きを活性化させる働きもあるので、普段、運動不足の人は本業の能率を向上させることに一役かうでしょう。

 

頭脳労働をした後は、意外と肉体労働が気持ちよく感じられ、逆にストレス解消につながることもあります。

 

逆に本業が身体を使う仕事であれば、事務処理や手先を使う仕事の方が、身体を休めつつお金をもらえます。

 

一見、一つの仕事に専念した方が効率がイイように思えますが、意外と全く本業とは違う仕事を選ぶことも良い刺激になりますし、トータル的に見たとき、頭脳と身体の使役率のバランスがとれ結果的に良い状態をもたらします。

 

働き方改革の真意

 

「働き方改革」の登場によって、今までに恩恵を受けた人はいるのでしょうか?

 

むしろ、残業ができなくって賃金は目減りし、さらには今までの仕事量をこなせなくなり、製品やサービスの質も落ちてしまっているのではないでしょうか?

 

これでは、労働者にとっても、雇う側にとっても、しいては顧客側にとってもデメリットしかありません。

短期的には会社側は賃金を圧縮できるのでメリットがありますが、労働者に課せられる仕事の量は変わらないのが現実です。

 

「働き方改革」という考え方が生まれれた背景には大きく2つの理由があります。

 

終身雇用制度の崩壊とともに、社員に十分な賃金を支払えない会社が増えてしまった
過労死や過労自殺、長時間労働への対応策

 

この2つの理由もたった1つの原因に起因するのですが、はじめは2つに分けて掘り下げていきたいと思います。

 

 

副業の必要性

勤める会社で残業ができなくなり、給料も減り、定年まで雇ってもらえるのかさえも怪しくなってきた昨今。

企業も副業することを認めたということは、「自分のケツは自分で拭け」と言っているのです。

一刻もはやくそのことを受け入れるしかありません。

 

しかし、考え方によっては悪い事ばかりでもありません。

 

なにせ自分の人生は、自分でプランニングするしかないということに気づかせてくれたのですから。

 

大がかりなリストラは企業にとっても、早期退職金の支払いなどリスクが伴いますし、不当解雇で訴えられる可能性もあります。

下手を打てば、腹いせに今までのパワハラ、セクハラ、長時間労働、残業代の不払いなどを暴露されて、大掛かりな集団訴訟などに発展する恐れもあります。

 

そうならないように企業が取った打開策が、残業を無くし、仕事量はそのままで、効率化という魔法の言葉を使い、今まで以上の生産性を労働者に課してきたのです。

 

残業をしないで今までの仕事量をこなすということは労働者に「もっと、思考と作業のスピードを上げて、集中して勤務時間内で終わらせろ!!」と、言っているのです。

 

最終的には、仕事が終わらなければ家に持ち帰ってやるか、休日などに出勤もしくは家で終わらせるしかありません。

 

残業代は出ないのに、こんな理不尽な話はありません。

 

単純に、給料が下がっただけです。

 

こんな状態では副業などできるはずもありませんし、やったら本当に過労死してしまいます。

 

もし本当に企業が残業をさせないなら、仕事が終わらなくても社員を定時に帰らせ、顧客に待ってもらう必要が出てきます。

そして社員は給料の不足分を稼ぐために副業先に向かわなければなりません。

 

馬鹿げた話に聞こえるかもしれませんが、「時は金なり」の精神を持たなければなりません。

 

どうしても、生活に必要な給料を会社が支払ってくれないのなら、自分の1時間でも2時間でも現金に換える必要があるのです。

 

それを「本業に支障が出るから。」と言っている場合ではありません。

 

本業に支障を出さなかったとしても、給料を上げてくれるわけでは無いのですから。

 

終身雇用もできない、家族を養うだけの給料をあたえてくれない。

 

いい加減、雇用される側も気付かなくてはなりません。

 

「会社は守ってくれない。」ということを。

 

賃金が支払えない理由

まずは、なぜ会社側は社員に対して十分な賃金を支払い、終身雇用することができなくなってしまったのでしょうか?

 

多くの場合、「不景気」という一言で片づけられてしまいますが、本当にそれだけなのでしょうか?

 

順を追って考えてみると、

 

会社が社員に十分な賃金を支払えない
 
 
 

業績が上がらないから
 
 
それはなぜ?
自社の製品やサービスが売れない、もしくは価値が認められず顧客に対し安値で提供せざるを得ない。
 新しい製品やサービスを開発・提供すればいいのではないか?
 
 

大きな企業ほど多くの社員を抱えているし、既存の設備やシステムを捨ててまでイノベーションを起こすメリットがない。今まで築き上げてきたモノを維持することだけに注力しがち。現況を維持せざるを得ない。
 
 
その顧客には求められていない現況の維持こそが、一番多くのコストを必要としてしまう。新しいもの(顧客の最新のニーズに沿うもの)が開発・製造できず、売れる製品やサービスを提供できない。
 

結果・・・

なかなか既存の概念から脱却できず、本当に顧客が必要とするものを提供しにく状況にある。要は、選んでもらえない。買ってもらえない。
 
業績は悪化し、社員の給料を十分に支払えない。
 
 
いわば、大企業は現代社会においては成功の代名詞です。
 
そのことを本人たちも十分に理解しています。
 
それが集団意識になればなおさら、既存の成功モデルを維持することに集中するでしょう。
 
要は会社側は、
 
今、会社を存続させていくためにはギリギリのコストだし、将来の危機に対しても余力を残しておきたい。余計な賃金は支払えないから、必要なら人員の不足している業界を手伝って、収入を得てくれ。
 
と、言っているのです。

 

現在、日本では労働人口の減少に拍車がかかっています。

そこで、どうすれば目減りする労働人口の問題を解消できるのか考えます。

 

その解決策として次のような政策を考えました。

 

すべての単純作業をロボットにさせるには、まだまだ時間と費用がかかる。
 
人口を増やすために子供をたくさん産んでもらおう。
 
今まで主婦だけをしていた女性にも働き手になってもらおう。
 
定年も引き上げて、なるべく長く働いてもらおう。

 

確かに、飲食業界のホールスタッフやキッチンスタッフ、引っ越し業界、プログラマーなど、肉体労働やIT土方と言われるようなキツイ仕事は誰でも避けようとします。

賃金が安ければなおさらです。

つまり、普通の生活が営める範囲の賃金が得られていれば、 人は無理をしてまでこういった仕事を選択しません。

 

現代人は便利な生活に慣れきってしまいました。

 

常に快適な温度管理のもと生活でき、過剰な肉体的ストレスはほぼありません。

食料不足で何日も空腹を体験することもないでしょう。

対人関係も避けようと思えば、インターネットでなんでも買うことができるので、無理して外出する必要もありません。

全自動の洗濯機を使えば、最悪、たたまなくても着ることができます。

安く外食で済ますこともできますし、自炊したとしても食器洗い乾燥機もあるので、冬場にかじかむ手に耐えながら冷たい水で洗いものをする必要もなくなりました。

 

生活の快適さと仕事の辛さの差が生まれるほど、人はその仕事を選ばなくなるし、選んだとしてもストレスに耐えかねて体調を崩すか、その前に辞めてしまうでしょう。

 

先人たちは生活を快適に豊かにするために、多くの汗と涙と知恵を振り絞り、現代の快適な社会を築き上げてきました。

 

人々がより幸せに生活を営めるように、さまざまな分野で新しいアイデアが形になっていったのです。

 

つまりは日常生活とそれを快適にする仕事を天秤にかけたとき、日常生活の方が辛いから(ただ生きていくことが大変)仕事をすることで、少しでも快適になるように努力できたのです。

 

しかし、現代においてはそれが逆転しています。

 

日常生活に不便はないし、最低限、人間らしい生活を営んでいくことに問題はありません。

 

現代社会において、大きくストレスのかかる仕事をAIなり、ロボットで代用が効くようになれば、人間が働くことなく生活していけるのかもしれません。

 

しかし、それはもう少し遠い未来の話です。

 

今はキツイ仕事も人間が、体を張って働かなければなりません。

でも、それをすすんでやる人間などいないのです。

 

さらに少しの賃金しかもらえないとなれば、主婦はそのまま家事に専念することを選びますし、いくら残業できなくなったとはいえ、いきなり深夜のアルバイトを始められる人は少ないでしょう。

 

そして、だれもが「副業をすることで本業に支障が出るかもしれない。体調を崩すかもしれない。」という不安から、なかなか現状を変えることができません。

 

この心理は、大企業が尻つぼみになっていく事業にコストをかけ続けてしまい、いずれ破綻することに似ています。

 

みんな、変わることは恐怖なのです。

 

そして、なるべく自分の生活に変化を付けずに、不足分のお金を作ろうとします。

 

それが、在宅ワークなのか、本業終わりの短時間のアルバイトなのか、週末だけのパートタイマーなのか、投資なのか、人それぞれです。

 

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